五刀流で挑み続ける
未来のメダリスト「堀田みず希」。

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2歳半から始めた空手を皮切りに、レスリング、柔道、ボクシング、相撲と全部で5種目の格技に取り組んでいる堀田みず希さん。小学生時代には5種目すべてで全国大会に出場（３種目で全国入賞）したことから「スーパー五刀流」とも言われています。今回はそんな「五刀流」で活躍する堀田さんに、それぞれの競技を始めたきっかけや、日頃どのように練習を行っているのかなどを聞いてきました！

2歳半からスタートした格技生活。

――5種目の格技を始めたきっかけを教えてください。

堀田さん：空手を始めたのは2歳半のときです。お母さんが空手道場をしていたことがきっかけでした。その後、年長からレスリング、小学1年生から柔道とボクシング、3年生から相撲を始めました。「もっと強くなりたい」という思いで一つ増やして、また一つ増やして…とやっていたら、5種目になっていました（笑）。

――普段はどんなスケジュールで練習しているんですか？

堀田さん：月曜から土曜まで、毎日1〜2種目の練習に取り組んでいます。たとえば今日は、柔道と空手を練習する日。試合が近くなると、その競技の練習を増やして調整しています。

――5種目の両立はかなり大変そうですね…！

堀田さん：もちろん大変ですが、将来世界で戦う為に、自分で決めたことだから頑張れます。あとは、もっと基礎体力を強化する目的で、中学校の陸上部にも所属しているんです。放課後は部活動に参加してから、稽古に出かけ帰宅は10時ごろというのが毎日のスケジュールです。帰ってから勉強も疎かにできないので大変です。

強くなりたい気持ちが原動力。

――毎週のように違う競技の試合があると思います。気持ちの切り替えはどうしていますか？

堀田さん：よく「切り替えが大変そう」と言われるんですが、小さい頃からやっているので慣れてます。でも、競技によって間合いやスピード感が違ったりするので、その時々に集中して感覚を思い出しながらやっています。

――複数の競技をやっていて良かったことはありますか？

堀田さん：ほかの競技の動きがプラスの面で出るときです。試合で相手がよけられない技が出せると、すごく気持ちいいですね。あとはいろんな人との関わりができること。多くの人に支えられているなと日々実感しています。

――今後、一つの競技に絞ることは考えていますか？

堀田さん：いつかは決める日が来ると思います。一本に絞った時はその競技で世界一を目指す事になるので、その人達たちに負けないためにも、今はすべての競技で努力を続けていきたいです。そうすれば、道は開けると思います。

夢はオリンピックで金メダル。

――現在中学校2年生の堀田さん。学校生活はいかがですか？

堀田さん：練習がきついので、学校生活が気分転換になっています。クラスに面白い人達がいるので、授業もすごく楽しいです（笑）。来年は受験生になるので、勉強でも上を目指していきたいです。

――堀田さんと同じように、スポーツや勉強を頑張る中高生にメッセージをお願いします。

堀田さん：これからの社会はますます人の繋がりが重要になってくると思うので、出会う人への感謝を忘れないようにしています。平和であることや人との出会いは奇跡で、当たり前ではありません。スポーツや勉強を教えてくれる人、支えてくれる人たちに感謝することが大切だと思います。

――最後に、堀田さんのこれからの目標を教えてください。

堀田さん：直近の目標はコロナ禍で中断していましたが、中学生の間に5種目すべてで全国制覇することです。昨年夏、今春とボクシングの全国大会で優勝し、今年6月には直接打撃の空手全国大会で準優勝することができたので、ほかの競技でも目標を果たしたいです。将来の夢は、今取り組んでいる競技のいずれかでオリンピックや世界大会に出場して、金メダルをとること。そのためにも日々の練習を頑張ります！

堀田みず希　Mizuki Horita

2008年生まれ、富山県高岡市出身。南星中学校2年生。小学生時代、空手・レスリング・柔道・ボクシング・相撲の5種目で全国大会に出場し、３種目で全国入賞(残る2種目はコロナ禍で大会中止)。2021年全日本UJボクシング王座決定戦中学女子の部で優勝。現在、ボクシングで2度全国優勝、極真空手で全国準優勝を果たしており、中学在学中での「5種目全国制覇」を目指す。