vol.107

August 30, 2026

バドミントン“高校始め”の日本一を決める全国大会に出場。
富山県予選初代王者「龍谷富山高校」利光将鷹さん。

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高校からバドミントンを始めた選手だけが出場できる「岐阜Bluvicドリームカップ2026」。各地の予選を勝ち抜いた選手が全国の舞台に集い、同じスタートラインから日本一を競います。2026年に富山県で初めて開催された県予選を制し、全国大会への切符をつかんだのが、龍谷富山高校バドミントン部の利光将鷹さんです。全国大会では2試合に勝利し、ベスト16に進出しました。競技との出会いから県予選優勝、全国の舞台で得たもの、そしてこれからの目標までを伺いました。

高校から始めた、バドミントンへの挑戦。

――バドミントンを始めたきっかけを教えてください。

利光さん: 昔から肩の強さには自信があり、中学ではその長所を生かしてハンドボールに取り組んでいました。高校でも自分の強みを発揮できる競技を続けたいと考えていたところ、同じクラスの友人からバドミントン部に誘われました。もともとバドミントンに興味があったこともあり、自分に一番合っている競技かもしれないと感じ、入部しました。

――競技を始めたころ、一番大変だったことは何ですか?

利光さん: フットワークやショットの打ち方など、初めて学ぶことばかりで、練習メニューを覚えるのに苦労しました。部内のランキング戦では、経験者に何度挑んでも勝てず、実力の差を痛感しました。1年生の夏合宿はとても厳しく、やめたいと思ったこともあります。それでも、仲間が頑張る中で、自分だけがやめるのは違うと思ったんです。そのころには、バドミントンそのものが好きになっていました。

――経験者に追いつくために、どんな工夫をしてきましたか?

利光さん: できないプレーは先輩に聞き、その動きを真似して覚えました。週6日の練習に加え、家でもプロ選手の動画を見て研究しています。特に試合形式の練習では、相手の得意・不得意を見極め、どこを狙うかを考えるようになりました。相手のプレーを分析できるようになったときは、自分の成長を実感しました。

「楽しんでこい」を力に、つかんだ県予選優勝。

――富山県予選には、どのような気持ちで臨みましたか?

利光さん: 先輩たちは優勝できると背中を押してくれましたが、自分ではそこまで信じ切れていませんでした。他校には、同じく高校から競技を始めた選手でも、自分より上手な人がいると思っていたからです。ファイナルゲームまでもつれると焦ってしまうことがあるので、まずは第1ゲームを絶対に取ることを意識して試合に臨みました。

――印象に残っている試合について教えてください。

利光さん: 決勝戦です。試合前、先生から楽しんでこいよと声をかけてもらいました。試合では苦手なところを何度も狙われ、スマッシュを打ち続けるうちに疲れがたまり、足がつりました。意識していた第1ゲームを落としましたが、その後のインターバルで先生から厳しくも力強い言葉をかけられ、気持ちを立て直しました。それからは余計なことを考えず、勝つことだけに集中できました。

――優勝が決まった瞬間、どんな気持ちでしたか?

利光さん: 最初は信じられませんでしたが、後からうれしさが込み上げてきました。実は、優勝した時点では、その先に全国大会があることを知らなかったんです。先生から聞いたときは、また厳しい試合をするのかと戸惑いました。各県の優勝者が集まるため、出場選手はみんな強く、すぐに負けるかもしれないと思い、正直、楽しみより不安のほうが大きかったです。

全国ベスト16の先に見えた、新たな目標。

――全国大会を振り返って、結果や手応えを教えてください。

利光さん: 全国大会では3回戦で敗れ、ベスト16でした。県予選に比べ、どの選手もすべてのプレーのレベルが高かったです。ただ、ネット際に低く返し、相手にシャトルを上げさせてから得意のスマッシュで決める形は、全国でも通用したと思います。手の届かない相手ではなかったので、ベスト8まで行けたかもしれないという悔しさが残りました。

――今後の目標を教えてください。

利光さん: 富山県大会の団体戦でベスト8に入ることです。実力のあった先輩たちも達成できなかった目標なので、部員全員で強くなり、僕たちの代でかなえたいです。個人では、高校から始めた選手の中だけでなく、経験者に交じっても結果を残せる選手になりたいです。

――バドミントンを始めようか迷っている人へ、伝えたいことはありますか?

利光さん: スポーツ経験の有無や、始める時期の早い・遅いは関係ないと思います。全国大会には、中学時代に吹奏楽部だった選手も出場していました。まずは挑戦してみて、競技を楽しむうちに、少しずつ実力もついてきます。ぜひ、自分が興味を持ったことに挑戦してみてほしいです!

 利光将鷹|龍谷富山高校

利光将鷹|龍谷富山高校 

龍谷富山高校バドミントン部所属。高校入学後にバドミントンを始め、2026年、高校から競技を始めた選手を対象とする「岐阜Bluvicドリームカップ2026」の富山県予選で初代王者に輝く。全国大会では2勝を挙げ、ベスト16に進出。肩の強さを生かしたスマッシュを武器に、バドミントン経験者に交じっても結果を残せる選手を目指している。

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