vol.15
October 31, 2022
チームワークで全国を目指す
「砺波工業高校 eスポーツ班」。
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富山県内でも高校の部活動として広がりつつあるeスポーツ。今回は2018年から活動をスタートした、砺波工業高等学校電子工学部 eスポーツ班の「5$s(ファイブダラーズ)」を取材してきました。発足から間もないにもかかわらず、全国ベスト8などの好成績を残している同チーム。メンバーのみなさんに、eスポーツの魅力とは? 将来に活かせることは? など、素朴な疑問をぶつけてきました!
練習を重ね、全国で戦えるレベルに。
――みなさんが取り組んでいるeスポーツについて教えてください。
門田前部長:僕たちは「League of Legends(LoL)」という競技をメインに取り組んでいます。簡単に言うと5対5のチーム戦で、お互いの陣地を攻め合って、相手の本拠地を壊したら勝ちという競技になります。日本ではまだ知名度が低いのですが、ヨーロッパや韓国では主流で、プレイヤー人口は1億人を超えるとも言われています。
――世界で注目されている競技なんですね。ところで、そもそも「eスポーツ」の定義って何なんでしょう?
門田前部長:一般的なゲームとの違いとしては、競技性があることかなと思います。戦う相手がいて、勝つためにチームワークや戦略が必要なところはリアルスポーツと同じですね。
――練習はどのように行っているんですか?
門田前部長:平日は週5回、放課後に集まって活動しています。それに加えて土曜の午前中は、それぞれの自宅からオンラインで繋いで練習しています。
――週6回というと、リアルスポーツと変わらない練習量ですね。
門田前部長:はい。遊びではなく、勝てるように練習しているので。とくに全国大会に出場してからは僕もスイッチが入って、オンライン練習などを取り入れるようになりました。
eスポーツの魅力を広めていきたい。
――eスポーツ班に入ろうと思ったきっかけを教えてください。
門田前部長:僕は中学の頃からゲームが好きで、砺波工業に入学したのもこの部活があったからです。最初から「eスポーツを3年間やり切ろう!」と決めていましたね。ほかの部員も「ゲームが好き」という人がほとんどですが、動機はさまざまです。
――実際にやってみて、eスポーツの面白さや魅力は何だと思いますか?
門田前部長:本気でゲームをする人が集まるので、レベルの高い戦いができることです。大会も毎試合楽しみで仕方ありませんでした。
南さん:僕はチームワークが上手くはまって、相手チームに勝てたときに面白さを感じます。
――3年生の門田さんと南さんは、先日部活を引退されたそうですね。今後の進路や、eスポーツへの思いを聞かせてください。
門田前部長:僕は来春、東京の学校に進学します。このチームで得た経験も活かして、将来はゲームプランナーを目指したいと思っています。
南さん:僕はeスポーツを広めていきたいという思いがあります。高岡に「Takaoka ePark」という施設がありますが、そういった誰もがeスポーツに触れられる施設がもっとできれば、競技人口が増えて盛り上がっていくと思います。
このメンバーでも全国を目指したい
――2年生のみなさんにもお話をお聞きしたいです。みなさんはeスポーツの経験を、将来にどう活かしていきたいですか?
石森さん:どのスポーツよりも、綿密に言葉で連携をとるのがeスポーツの特徴です。eスポーツで培ったコミュニケーション力を、将来就く仕事にも活かしていきたいです。
髙畠さん:僕の夢はプロゲーマーです。もっと実力をつけて、プロのチームに入れるように頑張りたいです。
――最後に、これからの活動の目標や意気込みを教えてください!
齊藤さん:2大大会のひとつ「全国eスポーツ選手権」の予選が12月にあります。まずはその予選に向けて、チーム内で積極的にコミュニケーションをとれるようにしていきたいです。試合当日は丁寧なプレイも心がけたいです。
清水さん:「LoL」は1試合休みなしで40分以上続くこともあって、終始気を抜けない競技なので、僕はもっと集中力を高めていきたいです。12月の予選に向けてこれまで以上に練習を頑張って、このメンバーで全国を目指します!
砺波工業高等学校電子工学部 eスポーツ班 5$s
2018年11月頃から活動を開始。2021年に行われた「STAGE:0 全国高校対抗eスポーツ大会」では全国大会に出場。ベスト8まで勝ち上がり、県立高校としてはトップの成績を残す。今回取材に協力してくれたのは、右上から時計回りに3年生の門田崚佑さん、南治翔さん、2年生の齊藤壱成さん、清水隼太さん、髙畠龍世さん、石森功亮さん。
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