vol.21

January 31, 2023

テクノロジーの力で、
人々に感動とワクワクを。

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テクノロジーで多くの人に感動を届けたいと、同級生と2人で会社を立ち上げた株式会社ModelingXの山田航大さん。設立から間も無く、世の中にワクワクするような新しいサービスを提供し、急成長が期待できるスタートアップ企業の代表として注目されています。26歳という若さで起業した山田さんに、学生時代のことや起業のきっかけ、今後の目標を聞いてきました。

 

高校時代からITに興味があった。

――まずは山田さんの学生時代について教えてください。

山田さん:小中高と県内で過ごしました。大学ではITを学びたいと思っていたのですが、受験に失敗して第2希望だった経済学部に進学。大学時代はあまり勉強もせず遊んでばかりで、悶々と過ごしていましたね。でも、当時から「いつか起業したい」という思いは持っていました。

 

――大学時代から起業を考えていたんですね。卒業後は銀行に就職されたそうですが?

山田さん:はい。就職活動でもIT企業を受けていたんですが、「人と話すほうが向いてるよ」と銀行の人事担当者に言われて。その方がとても魅力的だったことと、フィンテック(金融とITを融合したサービス)関連の事業にも興味があったので就職を決めました。銀行員として安定して生きていければいいかな、という思いがあったのも事実ですね。

 

――進学、就職のお話で「IT」というキーワードが出てきました。ITに興味を持ったのはいつですか?

山田さん:高校生の時にSkype(オンライン通話サービス)で海外の人と交流して、お互いの国を訪れ合う仲になったことがきっかけです。時間や空間を超えて交流ができることに感動して、ITの技術に興味を持つようになりました。

 

起業のきっかけはコンテスト出場。

――銀行を辞めて、起業するに至った経緯を教えてください。

山田さん:実際に社会で働いてみて、会社員でいることが必ずしも安定ではないと思うようになりました。自分自身も成長しなければと思っていた矢先、富山県内に創業支援施設がいくつかできて、ビジネスプランを発表するコンテストなども開催されていたんです。チャンスがあるなら、自分も一歩を踏み出してみようと思いました。

 

 

――そのコンテストに一緒に出たのが、共同創業者の織田さんだったんですよね。

山田さん:はい。織田は中高大の同級生なんですが、プログラマーの道に進んでゲームなども作っていたんです。その技術をビジネスに活用したら面白いんじゃないかと思って、一緒にプランを発表したところ賞をいただきました。それがきっかけで、織田と2人で起業することを決意しました。

 

――会社は2022年4月に設立されたばかりですよね。今はどんな事業をされているんですか?

山田さん:インターネット上の仮想空間「メタバース」に住宅展示場を開設して、複数のモデルハウスを見学できるサービスを作っています。このサービスを通して、家を建てる人と工務店、双方の課題を解決していきたいと思っています。

 

富山から全国、そして世界へ。

――起業する上で大変だったことはありますか?

山田さん:私たちのようなスタートアップ企業には多くの資金が必要となるのですが、富山ではなかなか投資してくれる人に出会えなかったことです。投資のプロと出会うためには、東京に行くしかないことに大変さを感じます…。実は最近ようやく投資が決まったところ。もちろんプレッシャーもありますが、仲間たちと頑張っていきたいと思っています。

 

――今後の目標を教えてください!

山田さん:まずは家を建てるお客様に「家づくりのためになった」と、自分たちのサービスを喜んでいただくことが目標です。いずれは富山から全国へ、サービスを展開していきたいですね。

――最後に、中高生のみなさんにメッセージをお願いします。

山田さん:中高時代は一番何かに熱中できる時期だと思うので、自分の好きなことを突き詰めてほしいです。また、自分のやりたいことができる起業家という道も、一つのキャリアとしていいと思います。富山から全国、そして世界へ…。同じ志を持って切磋琢磨できる起業家が増えることを祈っています!

 

Yamada Kodai 山田 航大

山田 航大 Yamada Kodai

​​1996年生まれ、富山県富山市出身。富山大学経済学部を卒業後、地方銀行にて法人・個人の営業、融資管理業務に従事。2021年に独立しVR事業を始め、2022年に中高大の同級生と2人で株式会社ModelingXを設立。日本VR学会認定VR技術者。

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