vol.29

May 30, 2023

生徒80名が挑戦する、
富山商業高校「制服リニューアル」。

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皆さんは、富山商業高校の制服がリニューアルすることをご存知ですか?流通経済科の生徒約80名が昨年から取り組む「制服リニューアルプロジェクト」について、橋本さん・西野さん・座主坊(ざしぼ)さんにインタビュー。2024年度の導入に向けて現在も進行中のプロジェクトについて迫ります。

30年振りのリニューアル。

――今回のプロジェクトは、生徒さんが中心に取り組んでいるんですね。

橋本さん(写真右):流通経済科では、課題に対する解決策をデザインし、それをプロトタイプとして具体化するプロセスを学ぶ「デザイン思考」という授業があります。その授業の一貫として、東京から講師を招いて流通経済科の80名で昨年から取り組んでいます。7つのプロトタイプ(試作案)を考案し、在校生やオープンスクールに来られた中学生、先生方から人気投票を実施しました。人気投票の意見から3案に絞り、2024年度の導入に向けてコンセプトやデザインを再調整して進めていく予定です。

――制服をリニューアルするきっかけは?

橋本さん:以前から富商では、30年以上制服が変わっていないことから時代の風潮に合っていないスタイルや女子のスカートが長すぎて生活に支障をきたしてしまうなど問題点がありました。現制服が抱える問題が浮上していたことがきっかけで制服をリニューアルすることになりました。生徒のみならず、授業の一環として学校全体でプロジェクトに取り組んでいます。

 

――プロジェクトの中で楽しかったことはなんですか?

座主坊さん:どんな制服にしたいのかみんなで案出しをしたことです。自分たちがこれから新しい富商の制服を作るんだと実感が湧き、ワクワクしました。案出しの時は、80名みんなが意見しやすい雰囲気作りをして、楽しみながら話し合いました。

 

資料提供:hyphenate 株式会社

生徒が一丸となって取り組むプロジェクト。

――新制服のコンセプトを教えてください。

西野さん:現制服の問題点の解決・SDGsの要素を取り入れながら7つのプロトタイプのコンセプトを考えました。例えば、「シンプルスタイル」だとボタンを買い換えなくて済むようにブレザーのボタンはフックにし、シャツはタートルネックを合わせることも可能です。

――1番人気だったプロトタイプはどんなデザインですか?

西野さん:現制服のブレザーの紺色を残しつつスリムなフォルムにし、ズボンとスカートをチェック柄にしたデザインである「富商ニュールックスタイル」です。男女共にダントツで人気だったデザインです。

――新制服へのこだわりを教えてください。

西野さん:特にこだわったことは、”富商らしさ”を残すことです。礼儀正しさやあいさつが活発であることなど、今の富商のイメージを崩さないようにデザインに反映しました。

新しい制服で充実した学校生活に。

今回、インタビューに協力して頂いた生徒さん3名に人気投票で人気だった3つのプロトタイプの試作品を試着して頂きました。

 

「シンプルスタイル」(写真左)は、SDGsの考えからコストダウンを図ったシンプルかつスタイリッシュなデザイン。

 

「富商ニュールックスタイル」(写真中央)は、ブレザーを残しつつボトムスにチェックを取り入れた新しい富商スタイル。

 

「韓国オマージュスタイル」(写真右)は、襟やポケットの縁にはパイピングを使用し、ネクタイには富商テーマカラーである紫紺を使用したスタイル。

――最後に富山県内の学生さんに向けてメッセージをお願いします!

新しい制服は、今私たちが抱えている問題を解決した制服です。ただ、実際に制服が切り替わるのは、私たちが卒業した後です…。新しい制服を着る富商生には、私たちの分まで富商での学校生活を思いっきり楽しんでほしいです!また、他校の学生さんも新しい富商の制服を見かけたらぜひチェックしてみてください!

 富山県立富山商業高等学校

富山県立富山商業高等学校 

流通経済科3年生

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