vol.57

July 30, 2024

富山でもっと素敵な出会いを。
富山で古着カルチャーを広める意味とは。

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今回は、自分らしい角度で社会課題や環境問題にアプローチしていきたいという思いで活動しているMinaさんに取材しました。Minaさんは、富山県出身の25歳。先日富山駅の構内で開催された「TOYAMA vintage MARKET」の主催者でもあります。若くして芯を持ち、行動力のある彼女に活動の背景を聞いてみました。

富山から大阪、東京、神戸、そしてまた富山へ。

――普段は、なにをされているんですか?

Minaさん:富山でイベントの企画や主催を行いながら、古着のオンライン販売をしています。古着は主にリアルイベントやポップアップ出店で販売しており、店舗は持っていません。基本的には富山県内がメインですが、ここでの活動を大事にしながらも、新しい場所でのチャレンジも積極的に行っていく予定です!

――現在に至るまでの経緯を教えてください。

Minaさん:4歳からエレクトーンを習っていて、高校卒業後は大阪の音楽大学に進学しました。将来は音楽で生きていくことしか考えていませんでしたが、在学中に音楽で生きていくのが難しい現実に直面したんです。そこで自分の興味のあることに向き合いたいと思い、就職活動はせず、卒業後は東京へ上京することに決めました。

――行動力がすごいですね!東京ではどのような経験をされたんですか?

Minaさん:元々興味があったゲストハウスや、コンセプトが素敵だと思った飲食店、友人の紹介でセレクトショップでも働き、たくさんの出会いがありました。そんな中、姉から急に神戸の物件情報と一緒に「ここで古着屋をしよう」という連絡があったんです。姉とは社会課題への意識に共通する部分があったこともあり、面白そうだったので神戸へ。1年間ほど店舗で古着屋を営み、ちょうど半年前に富山に帰ってきました。今はその経験を活かしながら、1人で古着屋としての活動を続けています。

実は人見知りだった学生時代。

――各地を巡ったのち、なぜ富山に戻ってきたんですか?

Minaさん:行く先々で様々な出会いがあり、影響を受けて今があるからこそ、富山で活動する価値があると思いました。正直、高校生の頃は富山はつまらないと思っていましたが、帰ってきてみてやっと富山の素敵な人やお店や場所をたくさん知りました。私は人と関わるのが好きなので、富山の面白さや軸にしている社会課題の発信を、人との繋がりやイベントを通じて行っていきたいと思っています。

――学生時代はどのように過ごされていましたか?

Minaさん:音楽漬けの日々を送っていましたが、中学生のときに原宿ファッションの文化にハマり、休日は古着屋に行ったりファッションのイベントに参加したりと、かなりアクティブでしたね。しかし、高校まではかなりの人見知りで、人前で話すのが苦手だったんです。クラスの男の子とも話せないくらいの内気な性格でした(笑)。

――今のMinaさんからは想像できないですね!

Minaさん:自分に自信がなかったからこそ、昔から憧れる対象がたくさんいました。憧れの人に少しでも近づけるように、少しずつ自分を変える努力をしました。今の派手な髪型や個性的な服装は、気弱な自分を隠す御守のようなものです。服を好きな理由の1つは、なりたい自分に近づけると実感できたからですかね。

まだまだ可能性がつまっている富山。

――先日富山駅で開催した、「TOYAMA vintage MARKET」のコンセプトを教えてください。

Minaさん:私は古着を”今あるものを大切に使う”という点で環境問題への一種のアプローチ材料だと思っています。東京や大阪には古着といえば"ここ"というエリアがあり、思い思いのファッションを楽しむ人が多いです。富山には素敵なお店がたくさんありますが、場所がバラバラです。一つの場所に集めてみんなに知ってもらう機会を提供し、富山の古着文化を盛り上げるべく開催しました。

――企画から運営まですべてMINAさんが手掛けられたんですか?

Minaさん:イベントのコンセプトや日程、場所を決め、素敵だと思うお店に順番にお声がけしていきました。その後は出店者さんや会場側との連絡をしたり、フライヤーを置いてくださる場所を周ったり、SNSで告知したり。イベントを重ねるごとに段取りは少しずつわかってきましたが、反省点もたくさんあり、みんなが楽しめるイベントにもっとパワーアップさせていきたいです!

――イベントを開催してみての感想を教えてください。

Minaさん:お客さまからは「古着のイベントは少ないから楽しみにしていた」という声が多く、幅広い年代の方が来て楽しんでくれて、富山でやることに意味があると実感しました。古着目的で来たお客さまがサスティナブルな飲食店でお買い物したり、飲食目的で来たお客さまが古着を手に取るきっかけになったりしている姿を見てとても嬉しかったです。これからもイベントに参加してくださる人たちにとって、何かプラスになるきっかけを提供する場を作っていきたいと思っています。

 MINAさん

MINAさん 

富山県出身の25歳。高校卒業後、大阪の音楽大学に進学。卒業後は興味のある宿泊業、飲食業、アパレルなど様々な経験を積み、2年前に古着屋を開業。社会課題や環境問題にアプローチすることを軸に、富山ではイベント開催やポップアップ出店などを積極的に行う。

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