
vol.67
December 30, 2024
夢を形に、未来へ飛ばす!
メカトロ技術研究部「ロボコン」への挑戦。
- #富山高専
- #メカトロ技術研究部
- #ロボコン2024
- #学生ロボット
- #全国大会
全国大会ベスト8という快挙を成し遂げた、富山高専メカトロ技術研究部。半年間にわたる制作期間で、部員たちはどのような課題に挑み、工夫を重ねてきたのでしょうか?ロボット制作のプロセスや大会でのエピソード、そして得られた学びや成長の先に見据える未来とは。情熱と努力を注ぎ込んだ彼らの軌跡に迫ります。

全国大会で証明された実力、メカトロ技術研究部の奮闘記。
――メカトロ技術研究部では、どんな活動をされているんですか?
メカトロ技術研究部は、機械と電子技術を融合させた「メカトロニクス」の分野に挑戦する部活です。毎年、全国ロボットコンテスト「ロボコン」に参加することを主な活動としていて、1年生から5年生までの12名が所属しています。部員同士でアイデアを出し合い、楽しい雰囲気の中でも真剣に取り組んでいるのがこの部の特徴です。
――毎年ロボコンに参加されているとのことですが、どんな大会なんですか?
毎年発表される新しいルールに基づいてロボットを作り、その完成度を競うコンテストです。今年の課題は「ロボットを投げ飛ばす」という難しい内容でした。チーム名「プトレマイオス」は、はやぶさ2の着地をイメージした今回のテーマにちなみ、古代天文学者の名前から取りました。本郷キャンパスと合わせて4チームが出場し、それぞれ工夫を凝らして挑戦しました。
――今年のロボコンではどのような成果を上げられたのでしょうか?
地区大会では全20チームの中で優勝することができ、全国大会では26チーム中ベスト8という成果を収めました。地区大会では調整が直前までうまくいかず不安でしたが、当日の試合で初めて100点を出し、見事優勝を果たしました。全国大会ではプレッシャーを感じながらも、3試合すべてで100点を達成。他校でも同じ成果を出したのは2校だけで、チーム史上最高の結果を残せました!

半年間の努力による、ロボット制作のプロセス。
――ロボコンに向けた準備や制作活動は、どのようなスケジュールで進めているのでしょうか?
ロボコンの制作期間は5月から11月までの約半年間で、週5〜6日のペースで活動しています。大会が近づくと毎日作業することもあり、夏休み中は朝8時から夕方6時まで取り組む日々が続きました。平日は授業後に集まり、夜遅くまで作業を進めることも。11月に全国大会が終了し、ようやく少し落ち着いたところですね。
――制作の中で大変だったことはありますか?
パワーを出すために強い構造のロボットを作るのが本当に大変でした。強度をしっかり確保することが大きな課題だったんですが、強くするだけだとロボットが重くなって飛びづらくなってしまうんです。さらに重量制限があるので、強度と軽さのバランスをとるのが一番苦労しましたが、最終的に30キロの制限ギリギリ、29キロ台で完成させることができました。
――ロボットが完成するまでの流れを教えてください。
まずアイディア出しから始まり、試作を作って作戦方針を検証します。その後、何度も作り直しや調整を繰り返して完成形を仕上げます。完成形ができたのは地区大会の2週間前でした。地区大会ではロボットを実際に飛ばしながら課題を改善し、全国大会に向けてさらに改良を加えました。この繰り返しが成功の鍵だったと思います。

経験を次の一歩に、メカトロ技術研究部の未来像。
――ロボット制作のノウハウはどのようにして身につけましたか?
YouTubeやインターネットで調べたり、先輩に教わりながら、ほぼ独学でノウハウを身につけました。メカトロ部での作業は、授業で学んだことが直接関連することが少なくて(笑)。自分たちで試行錯誤し、最適な解決策を見つけていく過程はとても貴重な経験で、チームとしての成長にも繋がったと思います。
――ロボット制作を通して学んだことや成長したことは何ですか?
これまでは先輩のサポートに回ることが多かったのですが、今年は2年生が中心となってプロジェクトを進めました。初めて挑戦することばかりで不安もありましたが、先輩や顧問の先生にアドバイスをもらいながら進めたことで、無事に優勝することができました。この経験を通じて、2年生として大きく成長できたと感じています。今後は1年生をしっかりサポートし、来年はさらに強いチームにしていきたいです!
――ロボコンでの経験を将来にどう活かしたいと考えていますか?
ロボコンで得た回路設計やプログラミングの知識をさらに深めて、自動車に関わる仕事がしたいと考えています。また、この経験で培った技術を応用し、5年生になったときに研究室で取り組む研究にも役立てられると思います。とはいえ、正直なところ、今は単純に楽しくてやっているという気持ちが一番大きいですね。この楽しさがあるからこそ、学びも自然と身についているんだと思います。

富山高等専門学校|メカトロ技術研究部
機械と電子技術を融合させた「メカトロニクス」の分野に挑戦する富山高専メカトロ技術研究部。全国ロボットコンテスト「ロボコン」に毎年参加し、2021年には全国大会ベスト8という快挙を成し遂げた。
Comment
コメントする
名前※未記入の場合「匿名」になります。
Share
HashTags
WAKUMAG.では
取材依頼を募集しています!
活動内容を県内の中高生に知ってもらいたい・身近で
活躍している人を紹介したいなど
WAKUMAG.での発信に興味のある方は下記よりご連絡ください。
{$ comment.author ? comment.author : '匿名' $}:
{$ comment.content $}