vol.69

January 30, 2025

富山の学生が挑む日本酒づくり、
「Begin」に込めた想い

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「地元の魅力を、もっと多くの人に知ってもらいたい。」そんな思いから富山国際大学の学生たちが始めた日本酒プロジェクト。今年で5年目を迎えるこの取り組みでは、八尾地域の農家や酒蔵と協力し、日本文化の象徴である日本酒を製造しています。プロジェクトリーダーであるフランク先生は、「学生が留学の経験を経て、若い視点から見た新鮮な目線で発信して欲しい」という想いを抱き、この活動を支えています。今回は、プロジェクトに参加した英語国際キャリア専攻科三年の土田さん(左)、鷹休さん(右)にお話を伺い、学生が初めての挑戦として生み出した日本酒「Begin(ビギン)」に込められた背景や想いを紹介します。

大学生が挑戦する、初めての「日本酒造り」

――日本酒プロジェクトについて教えてください。

鷹休さん:このプロジェクトは、地域の農家や酒蔵と協力して日本酒を作る活動で、今年で5年目になります。私たちは酒米「雄山錦」の田植えから収穫、そして酒造りまで全工程に関わりました。地元の伝統や魅力を伝えることを目的に、八尾地域で使われなくなった田んぼを活用して活動しています。

――このプロジェクトに挑戦したきっかけはなんですか?

鷹休さん:留学から帰国した際、地元の人々が温かく迎えてくれたことが印象的でした。その優しさに触れ、地元富山の魅力を世界に発信したいと強く思うようになったのがきっかけです。また、カナダでの生活を通じて、日本の食文化の丁寧さやお米の美味しさに改めて感動し、この魅力を形にして伝えたいという思いも理由の一つです。

――「Begin(ビギン)」という名前に込められた意味を教えてください。

鷹休さん:「Begin」という名前には、「始める」や「初心」という意味があります。私たち学生が初めて挑戦する日本酒ということと、初めてお酒を飲む人にも楽しんでもらいたいという願いを込めました。お米の甘さがほんのりと感じられるため、飲みやすさもこのお酒の特徴です。また、この日本酒を通じて、日本文化や地元の魅力をもっと広めていく、そんな新しい「始まり」にしたいという想いも込めています。

英語を通して富山と世界を繋げたい。

――プロジェクトに参加しているメンバーについて教えてください。

鷹休さん:活動の中心メンバーは4名で、英語国際キャリア専攻科三年の学生が主体となっています。ネーミングやマーケティング、デザインのアイデア出しなど、プロジェクトの核となる部分を主に私たち4名が担当しています。一方で、田植えや稲刈りといった作業については他の学生や教員、約10名ほどの協力を得て行っています。

――英語国際キャリア専攻科ではどのようなことを学んでいますか?

鷹休さん:英語のライティングやリーディング、翻訳技術を学んでいます。例えば、英語の小説とその翻訳版を比較して、表現やニュアンスの違いを研究することもあります。専攻の学生は必須で長期間の海外留学を経験し、私たちは去年カナダのレスブリッジ大学に行きました!

――お二人が英語に興味を持ったきっかけを教えてください。

鷹休さん:元々英語は苦手でした。でも、ディズニーが好きで、英語の曲をそのまま歌えたらかっこいいと思い、勉強を始めました。海外留学を経験して英語が話せるようになり、自信を持てるようになりました!

土田さん:僕はゲームがきっかけです。海外のプレイヤーと英語でコミュニケーションを取ることで、自然と英語に親しむようになりました。

「Begin」に込めた想いと、次なる挑戦。

――「Begin」をどんな人にどんな想いで飲んでもらいたいですか?

土田さん:初めて日本酒を飲む方や若い世代、そして海外の方にぜひ試してもらいたいです。日本語と英語の説明案内を用意しており、日本文化の背景や酒造りのストーリーを分かりやすく伝える工夫もしています。この日本酒を通じて、日本の魅力に興味を持つきっかけになれば嬉しいです。

――日本酒を活かして次に挑戦してみたいアイデアはありますか?

鷹休さん:酒粕を活用したデザートや食品に挑戦したいです。例えば、バームクーヘンやクリームチーズを使ったおつまみなど、新しい商品開発を通じて地域の魅力をさらに広げたいと考えています。酒粕は日本酒を作る過程で生まれる副産物ですが、香りや栄養価の高さを活かせば、さまざまな商品に応用できる可能性があります!

――「Begin」を通じて、富山の文化をどのように世界へ発信したいですか?

土田さん:まずは富山の方々にBeginを知ってもらうことが第一歩だと考えています。その後、英語版パンフレットと共に海外の友人に送ってもらえるような展開になれば嬉しいです。人と人がつながることで、富山の魅力が世界に届くことを願っています。このプロジェクトで得た経験を活かし、将来のキャリアでも日本文化を発信し続けていきたいと思っています。

 富山国際大学|英語国際キャリア専攻科

富山国際大学|英語国際キャリア専攻科 

富山国際大学の日本酒プロジェクトは、八尾地域の農家や酒蔵と連携し、日本酒の製造に取り組む学生主体の活動。今年で5年目を迎えたこのプロジェクトでは、英語国際キャリア専攻科三年生が中心となり、日本酒「Begin(ビギン)」を開発。地域の伝統と学生の新たな視点を融合させた取り組みとして注目されている。

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