vol.105

July 30, 2026

若い世代のひらめきを、本物に。
「河村産業所」が取り組む、考えをカタチにするものづくり。

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2026年8月8日(土)・9日(日)、高岡テクノドームで、ネッツトヨタ富山が主催する地域向けイベント「ネッツ富山フェスタ」が開催されます。地域の活動や取り組みを紹介・体験できるこのイベントに、WAKUMAG.もブースを出展します。
今回、ブースで一緒にものづくりの魅力を届けるのが、富山市内に工場を構える株式会社河村産業所です。街で見かける大きなバス。その車体を形づくる部品の一部が、富山でつくられていることを知っていますか? 河村産業所は、金属のプレス加工や溶接・組立を通して、全国を走るバスや建設機械の部品を手がける企業です。また、「14歳の挑戦」や大学生との商品開発など、若い世代と一緒にアイデアをカタチにする活動にも力を入れています。
今回は黒川さんと西島さんに、目に見えるものづくりの魅力や若い世代との取り組み、ネッツ富山フェスタで届けたい体験について伺いました。

街を走るバスを支える、富山のものづくり

――河村産業所は、どのような会社ですか?

黒川さん:河村産業所では、鉄板などの金属をプレスで成形し、溶接・組立を行うことで、バスや建設機械に使われる部品をつくっています。運転席まわりのフロントボディーや後部のリアボディー、車体の骨格となるフレームなど、完成すると外から見える大きな部品も製作してます。

――ものづくりの現場で、特に大切にしていることは何ですか?

黒川さん:品質と納期を守ることはもちろんですが、お客様が求める仕様にきちんとお応えすることです。そして、その先にいる実際にバスを利用する人のことまで考えるようにしています。メーカーの方にも、実際にバスを使う方にも「河村産業所の製品でよかった」と思ってもらえる仕事を目指しています。

――この仕事ならではの魅力を教えてください。

西島さん:一番の魅力は、自分たちの仕事の成果が目に見えることです。工場でつくった部品がバスになり、実際に街を走っているところを目にする機会もあります。家族で出かけた際にバスを見かけて、自分たちがつくったものだと家族に伝えられて嬉しかったと話す社員もいます。自分の仕事が社会の中に溶け込み、実際に役立っていると感じられるのは、ものづくりの大きなやりがいだと思います。

学生のアイデアを、社員と一緒に形に

――若い世代に向けては、どのような取り組みをされていますか?

黒川さん:中学生の職場体験「14歳の挑戦」や、大学生のインターンシップなども積極的に受け入れています。工場を見学して終わりにするのではなく、実際の仕事内容を体験してもらうことを大切にしていて、金属加工を体験しながらオリジナルキーホルダーやネームプレートなどをつくり、自分の手で完成させたものを持ち帰ってもらうこともあります。

――大学生のインターンでは、商品開発にも取り組んだそうですね。

西島さん:はい!学生さんたちと一緒に、「ソロキャンプ用品の焚き火台」の商品開発に取り組みました。まずは実際に店舗へ足を運んで重さや価格帯を調べ、アイデアを出し合ってデザインを考えました。そこからは社員も加わって試作とテストを重ねたのですが、当初の想定を驚くほど上回るスピードで開発が進み、最終的には実際の販売にまでつなげることができたんです。

――会社として、若い世代との接点を大切にしている理由を教えてください

黒川さん:体験を通じて「富山にこんな会社がある」と深く知ってもらいたいからです。その時の印象が心に残れば、将来の選択肢の一つに繋がると信じています。そして、学生ならではの意見や感覚は、社内だけでは思いつかない新しい視点を我々に与えてくれます。お互いに刺激を受け合いながら、新しいものを一緒につくり上げることに大きな意味を感じています。

遊びから学ぶ鉄の魅力と、これからの挑戦

――地域の方々に向けた体験型イベント「ネッツ富山フェスタ」では、どのような企画を予定していますか?

黒川さん:学生団体「Blue nexus」と協力して製作する、磁石のついた釣りざおで金属の魚を釣るゲームです。魚はアルミやステンレスなど異なる素材で作るため、同じ見た目でも磁石につくものとつかないものがあります。遊びながら「どうしてこれは釣れないんだろう?」と不思議に思い、素材に興味を持ってもらう仕掛けです。

――河村産業所が、これから目指していることを教えてください。

黒川さん:もっと多くの人に会社を知ってもらい、若い人が働きたいと思える場所にすることです。若い世代が加わることで現場に新しいアイデアが生まれ、それが次の商品や事業へと繋がっていきます。これからも学生との接点を積極的に増やし、イベントや商品開発など、一緒に何かをつくる機会をさらに広げていきたいです。

――最後に中高生へメッセージをお願いします!

西島さん:今は製造業に興味がなくても、ぜひ将来の選択肢の一つとして考えてみてください。デジタルの世界から一歩外へ出て実際のモノに触れると、自分が夢中になれる仕事に出会えるかもしれません。働き始めてからモノづくりの面白さに気づいた社員もいます。まずは色々な場所へ足を運び、皆さんの「考えが形になる場所」をぜひ見つけてほしいです。

 株式会社河村産業所

株式会社河村産業所 

1938年創業、愛知県に本社を置き、富山市内に2つの工場を構えるものづくり企業。金属の板金・プレス加工や溶接・組立を通して、全国を走るバスや建設機械などの部品を製造している。「14歳の挑戦」や大学生との商品開発にも取り組み、若い世代のアイデアを社員とともに形にする機会を広げている。

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