
vol.71
February 28, 2025
富山から全国へ名を轟かす、
卓球クラブ「STライトニング」の熱き戦い。
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富山県南砺市に拠点を置く卓球クラブ「STライトニング」。わずか4〜5人の小さな練習場から始まり、設立8年で全国レベルの選手を輩出する名門へと成長しました。今回は、インターハイ予選ダブルス優勝の山本選手、有元選手、富山県一般の部優勝の荒井選手、指導を担う柴田コーチにインタビュー。彼らの卓球への情熱と全国を目指す挑戦について話を伺いました。

全国で活躍する選手を育てる環境
――STライトニングはどんなチームですか?
荒井さん:STライトニングは、団体戦で日本3位、個人では日本一の選手を2名輩出するなど、全国レベルで戦う卓球クラブです。卓球の技術を磨くだけでなく、支えてくれる人への感謝の気持ちを大切にし、人としての成長も意識しています。チームの雰囲気は明るく、世代を超えて仲が良いのが特徴です。
――所属メンバーについて教えてください。
柴田コーチ:現在は2歳から17歳までの29名が所属しており、全国を目指すチャンピオンコース、卓球を楽しむレギュラーコース、幼児向けのキッズコースがあります。チャンピオンコースで活躍する荒井選手は、中学生ながら一般の部で優勝し、高校生以下の部でも優勝を果たしました。富山県内で初めて中学生・高校生・一般の3部門を制覇し、4冠を達成するなど驚異的な実績を残しています。
――STライトニングに入団したきっかけはなんですか?
有元さん:卓球を本気で極めたいと思い、富山県内で圧倒的な実績を誇るSTライトニングに入団しました。南砺市内だけでなく、舟橋村や岐阜の白川郷からも選手が通うほど、高いレベルの練習環境が整っていることが魅力でした。選抜メンバーや各年代のチャンピオンが集まるこのクラブで、自分も成長し、さらに上を目指したいと思いました。

同じ夢を追いかける仲間とともに
――普段の練習メニューについて教えてください。
山本さん:基礎打ちや課題練習、試合形式のトレーニングを中心に行っています。楽しいメニューのひとつに「エレベーター」というトレーニングがあり、1セット勝負で勝てば昇格、負ければ降格する形式で試合感覚を鍛えます。最後の1点で勝敗が決まるため、油断できず、集中力が求められる練習です。
――練習の中で大変なことはありますか?
有元さん:多球練習というメニューでは、コーチがエンドレスにボールを出し続ける中、疲れるまで打ち返します。長いときは7分以上続くこともあり、体力的にも精神的にも厳しい練習です。それでも、辛い練習を乗り越えて大会で結果が出たときにやりがいを感じます。
――チームの仲間をライバル視することはありますか?
荒井さん:もちろん、試合で負けたくない気持ちはあります。実際に本番の試合で当たることも多く、県の決勝でSTライトニングの選手同士が対戦することもしばしばあります。それでも普段は仲が良く、同じ学校やクラスのメンバーもいるので、ライバルでありながら良い関係を築いています。

人として成長しながら、全国の頂点を目指す
――印象に残っている選手のエピソードを教えてください。
柴田コーチ:山本選手の成長は特に印象に残っています。もともと地元のスポーツクラブで練習していましたが、なかなか県大会で勝つことができず、親御さんから相談がありました。そこからSTライトニングに入団し、1年で富山県代表に選ばれました。今年ついに県大会で優勝を果たし、大きく成長を遂げました。
――コーチとして心がけていることはありますか?
柴田コーチ:卓球の技術だけでなく、社会に出ても通用する人間力を身につけてほしいと考えています。感謝の気持ちを大切にし、大会後は全員の前で反省を発表させ、人前で話す力も養っています。遠征では自分でスケジュールを考え、電車やバスで移動し、ホテルまで行く経験を積ませるなど、自立心を育てることも意識しています。
――今後の目標について教えてください。
荒井さん:高校では県外の強豪校に進学するので、まずはレギュラー入りを目指しています。富山県では4冠を達成できましたが、さらにレベルの高い環境で挑戦し、全国の舞台で活躍できる選手になりたいです。そのためにも、高校では団体戦で日本一を勝ち取りたいです!

STライトニング
富山県南砺市に拠点を置く卓球クラブ「STライトニング」。設立からわずか8年で全国レベルの選手を輩出し、団体戦で日本3位、個人戦では日本一の選手も誕生。卓球の技術向上だけでなく、人間力の育成にも力を入れ、礼儀や自立心を重視した指導を行っている。県内外から多くの選手が集まり、全国の頂点を目指して日々研鑽を積んでいる。
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