
vol.72
March 15, 2025
TOYAMA ADC 2024「学生部門賞」受賞
京都を離れ、富山大学で見つけた「自分らしいデザイン」。
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2024年4月に開催された富山アートディレクターズクラブ主催「TOYAMA ADC 2024」。その「学生部門賞」を受賞したのは、富山大学芸術文化学部2年の清水風花さん。京都出身の彼女が、なぜ富山でデザインに向き合うことを決めたのか。初めてのコンペ受賞に至るまでの道のり、作品に込めた想い、そしてこれからの挑戦について伺いました。

受賞作品「PEACE」に込めた想い
――ADC展に出展したきっかけはなんですか?
清水さん:前回のADC展で受賞した先輩の二上さんから声をかけてもらったことがきっかけです。それまでグラフィック系のコンペにはいくつか応募していましたが、受賞経験はありませんでした。せっかくの機会なので挑戦することにしました。
――受賞作品「PEACE」のコンセプトについて教えてください。
清水さん:「PEACE(平和)」をテーマにしました。ウクライナ戦争など世界の出来事を背景にしつつ、重くなりすぎないように植物や生き物にも見える曖昧な記号で表現しました。見る人によって解釈が異なりますが、根本的なテーマは共通しているデザインを表現しました。
――作品を城址公園に展示して、どのような発見がありましたか?
清水さん:展示してみて初めて、自分の作品と雪との親和性に気づきました。富山らしい景色と作品が溶け込んでいたことが新鮮で面白かったです。雪が積もることで、作品の印象が変わるのも興味深く、自然との調和を意識する良いきっかけになりました。

デザインとの出会いと創作スタイル
――なぜ京都から富山大学を選んだのですか?
清水さん:学生のうちに、知らない土地で創作する経験をしたいと思ったからです。環境が変わることで、自分の表現の幅も広がるのではないかと考えていました。それに、尊敬している先輩が富山大学に通っていたことも決め手でしたね。実際に富山に来てみて、地域の文化や人の温かさを感じ、来て良かったと思えました。
――デザインに興味を持ったきっかけは?
清水さん:高校の選択授業でデザインに触れたことが最初のきっかけです。尊敬する先生がデザインの基本を教えてくれて、そこからどんどん興味を持つようになりました。与えられたテーマの中で、どう面白く表現するかを考えるプロセスが自分にハマりましたね。
――ご自身のデザインの特徴やこだわりを教えてください。
清水さん:まずは紙に手描きすることを大切にしています。手書きだからこそ生まれる線のブレや偶然のニュアンスが、自分のデザインの個性になっていると感じています。大学に入ってから刺激を受ける一方で、「自分の強みって何だろう?」と悩むこともありましたが、自分らしい表現を見つけるために、あえて手描きの風合いを活かすようにしています。

コンプレックスが強みに変わった作品
――これまで制作した中で、お気に入りの作品は?
清水さん:城址公園に展示したポスターです。一見、手の込んでいない適当なデザインに見えることがコンプレックスだったのですが、それを逆手に取ることで、自分の個性として昇華できた作品になりました。
――その作品について詳しく教えてください。
清水さん:「表情」をテーマにした6連作のポスターです。海外では口元で感情を表現する文化がありますが、日本人は目元で感情を伝えることが多いですよね。そこで、遠くから見ると顔に見えるけれど、近づくと目の中に喜怒哀楽が表現されている、という仕掛けを作りました。少女漫画のようなキラキラした目に着目し、表情の違いをデザインに落とし込みました。
――富山の学生にメッセージをお願いします。
清水さん:私は高校の頃からずっとデザインが好きだったわけではなく、続けていくうちにその楽しさを見つけていきました。だからこそ、夢がなくても「何かを継続すること」が大事だと思います。学生のうちから続ける習慣をつけることで、今後必ず何かにつながるはずです。

清水風花
富山大学芸術文化学部デザインコースに在学中。富山の豊かな自然や文化、人との出会いに刺激を受けながらデザインを学ぶ。2024年4月、富山アートディレクターズクラブ主催「TOYAMA ADC 2024」にて学生部門賞を受賞。
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