
vol.78
June 15, 2025
「やってみたい」を行動に。
若者が挑戦する場所「面白ベース」
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「やりたい気持ちに、フタをしないで」。富山大学の五福キャンパス正門から徒歩30秒の場所にある会員制コミュニティスペース「面白ベース」は、大学生や高校生たちが自分の面白がれることに挑戦する場所です。相談から企画実行までを一緒に伴走する、ちょっと変わった会員制コミュニティ。今回は、運営者の久高さんに、面白ベースを立ち上げた想いや、これまでの活動、そして今後の展望について伺いました。

「やってみたい」を原動力に、自分だけの挑戦を
――面白ベースではどんな活動をしているのでしょうか?
久高さん:簡単に言うと、「やってみたい」をカタチにする場所です!若者たちと話し合いながら、本人が面白いと思えることを見つけるところから始まります。たとえば、富山が大好きで魅力を伝えたいという想いを持つ女の子とは、「自然に富山の魅力に気づいてもらえる場ってどんなものだろう?」という問いを軸に、一緒に探っていきました。その中で人前で話す必要が出てきた際には、まずは少人数の前で話すなど、小さな成功体験を積み重ねながら「120%のチャレンジ」に取り組んでもらいました。
――どんな経緯で会員になるんですか?
久高さん:僕が直接、若者が集まる場所に出向いて出会ったり、その場で悩みを聞いたりしながら誘っています。「何かしたいけど、どうしていいかわからない」という子が多いので、一緒に言語化して、面白ベースに入ってもらうんです。
――どんな人たちが参加しているのですか?
久高さん:メンバーは主に富山大学の学生が中心ですが、高校生も在籍しています。昨年度までは高専生の方もいました。社会人メンバーも数名おり、年齢や立場はさまざまです。それぞれが「やってみたい」という気持ちを持って集まり、学校や世代の垣根を越えて関われるのが、面白ベースならではの魅力だと思います。


好奇心の回復から始まる、一人ひとりのストーリー
――面白ベースを立ち上げた背景には、どんな想いがあったんですか?
久高さん:今の学生って、周囲の目や将来の不安を気にして、自分の「やってみたい」を置き去りにしてる子が多いんです。でもまずは、自分の気持ちに向き合うことが大切だと思っています。好奇心の回復をテーマに、子ども心を思い出せる場所を作りたかったんです。
――実際にどんな企画が生まれたんですか?
久高さん:「100dBのいいねを浴びろ」という企画では、街中で一般の人がステージに上がってチャレンジし、成功すると大歓声を浴びるというイベントを実施しました。SNSの「いいね」って音がしないので、あえて声で称賛を可視化したんです。他にも、なかなか話しづらいけど、他の人の意見も気になるテーマについて、ゆるく語り合う対話イベント「逆説NIGHT」など、若者たちのやってみたい気持ちから生まれたユニークな企画が、次々と形になっています!
――実行まで支援しているのがすごいですね。
久高さん:そうなんです。アイディアを出して終わりじゃなくて、企画、制作、販売まで一緒にやります。最近ではLINEアプリの開発や「おわら風の盆」の課題解決に向けたプロジェクトなど、地域と連携した取り組みも増えてきました。


「誰かと一緒に」が、挑戦をもっと面白くする
――他のコミュニティと面白ベースの違いはどこにありますか?
久高さん:僕自身が常駐していて、一緒に考えたり、営業に行ったりと、伴走するのが特徴ですね!それと、僕はライターとしても活動していて、これまでに経営者やプロコーチ、上場企業の役員など、さまざまな方に取材し、400本以上の記事を執筆してきました。そうした経験があるからこそ、学生たちが抱える想いや違和感を言語化して引き出すことができるのも強みだと感じています。
――面白ベースの目指すものは何ですか?
久高さん:僕たちは、富山に勢いのある場所をつくっていきたいと思っています!そのためには、自分たち自身が120%のチャレンジを続け、過去の自分を超えていく必要があります。たとえば、おわら風の盆での取り組みもそのひとつ。歴史や伝統をテクノロジーやSNSと掛け合わせ、新たな価値を生み出そうとチャレンジしました。僕たち自身も、日々成長しながら、小さくても確かな勢いを育てていきたいと思っています。
――どんな人に面白ベースを訪れてほしいですか?
久高さん:「なんとなくモヤモヤしてる」「やってみたいけど自信がない」っていう人、大歓迎です。ずっといい子をやってきたけど、大学で本当に好きなことをやってみたい、そんな子の後押しがしたいですね。そういう子たちは本当の情熱に出会ったとき、ものすごく力を発揮するんですよ。
――これから何かに挑戦したい若者へメッセージをお願いします!
久高さん:自分の中から湧いてきた感情やアイディアに「意味があるのかな?」なんて線を引かないでほしい。本気で面白がって取り組んでみたら、想像以上のことが起こるかもしれません。もし一人で不安なら、面白ベースで一緒に考えましょう!

面白ベース
「やってみたい」をカタチにする、若者のための会員制コミュニティスペース。富山大学・五福キャンパス近くに拠点を構え、高校生・大学生・若手社会人など、多様な若者たちが自分の“面白がれること”に挑戦している。企画の立案から実行までを共に考え、伴走するスタイルが特徴。地域連携プロジェクトやアプリ開発など、ジャンルを問わず、自由な発想から多彩な企画が生まれている。
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