vol.49

March 30, 2024

やってみたい、わくわくすることを全力に。
新川高校生が取り組む「新川創生プロジェクト」。

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  • #商品開発
  • #制服リユース
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新川高校では、「新川創生プロジェクト」という学校という枠組みを超えて地域社会に貢献する活動に多く取り組んでいます。このプロジェクトは県内外でも話題を呼んでおり、第10回キャリア教育推進連携表彰では優秀賞を受賞。今回は、ゴーゴーカレーとコラボしたレトルトカレーを開発したコミュニティビジネス部・制服リユースプロジェクト・部室をリノベしたり地域交流を積極的に行うeスポーツ部に焦点をあててご紹介します。

「新川高校青春毒舌カレー」の開発秘話。

――どのようなプロセスで新商品を開発するのですか?

まず、何を開発するかを取り決め、次に企業や自治体、クリエイターなど提携パートナーを検討します。その後、試作品を作成し試食、商品名を考え、パッケージデザイン、製造、そして出店販売に至ります。カレーの場合は、一連の流れを複数のコースとコミュニティビジネス部の私たちによって分担して開発しました。

――なぜ”青春毒舌”カレーという名前にしたのですか?

単なる辛口味という売り方よりも、思春期だったり青春真っ只中の高校生である私たちの特性を生かした方が商品価値が出ると考えました。他にも「反抗期カレー」や「過保護甘々カレー」などの案がありましたが、最終的に多数決で「青春毒舌カレー」に決定しました。

――売上や周囲の反応はどうでしたか?

様々なイベントに出店させていただき、半年間で約2,500個を販売することができました。カレー以外にもリンゴバターやドリップコーヒーなども販売し、製造やパッケージのシール貼りなど地道な作業が多く、下準備は大変でしたが、多くの方に購入いただき、非常に嬉しく思っています。

――今後、挑戦したい商品開発はありますか?

電車が好きなので鉄道会社だったり、部員の好きなキャラクターである「ちいかわ」とのコラボもいつかしてみたいなと思っています。また、これまではカレーやコーヒー、バターなど食品系に焦点を当ててきましたが、小物系にも挑戦してみたいですね。

着なくなった制服を新しい世代へ。

――「制服を紡ぐ」プロジェクトとはどんな取り組みですか?

このプロジェクトでは、魚津市内の中学校の卒業生から制服を寄付してもらい、必要とする家庭に無料で譲渡しています。制服だけでなく、体操服、絵の具セット、柔道着なども対象に譲渡をしました。SDGsの観点や子育て世代の経済的負担を軽減するために始めました。

――譲渡会を終えた後、参加者の反応はどうでしたか?

23人もの地域の方々が参加してくださり、非常に満足していました。多くの方からは「今後も続けてほしい」との声をいただきました。知り合いや各中学校を回ったりして、制服を集めることはとても苦労しましたが、とてもやりがいを感じました。

――今後、挑戦したいことはありますか?

今回は魚津市内での活動ですが、このような取り組みはどこの地域にも適応すると考えています。自分の住んでいる黒部市でも同様のプロジェクトを実施したいですね。また、譲渡会では「小学生のものはないの?」という声もありましたので、次回はそのニーズに応えた内容で企画したいと思います。

eスポーツ部のゲームの枠を超えた活動。

――部室をリノベーションされたようですが、きっかけは何だったんですか?

最初は美術室の一角で活動していましたが、部員が増えてきて場所が手狭になりました。PCの数にも限りがあったため、チームプレイの練習が思うようにできず、待ち時間が多くなっていたんです。そこで、約1年前に使われていなかったこの場所を見つけ、部員みんなで協力して2週間ほどかけてリノベーションをしました。

――リノベーションをする過程で苦労したことはありますか?

壁や床の張替え時に寸法を測って切り分ける作業がありましたが、実際に貼ってみるとはみ出したり足りなかったりして、かなり苦労しました。また、必要な分だけ用意していたはずが、部材が結構余ってしまい、全部を使い切れずにもったいなかったです。

――eスポーツ部では地域交流も積極的に活動しているようですね。

はい、子どもや高齢者を含む地域の方々と一緒にゲームをするイベントを公民館で開催しました。イベントでは魚津市だけでなく、遠方から来られる方も多く、参加者からは「また先輩たちと遊びたい」「次はこんなゲームをしてみたい」といった声が多く寄せられました。

――地域交流を通じて得られたことを教えてください。

ゲームを通じて様々な方たちと交流することで、初対面の人とも気軽に話せるようになり、コミュニケーション力が上がったことです。また、交流会を通じて地域の人たちと顔見知りになり、声をかけられることも増え、地域の方たちと仲良くなれた実感があります。

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