vol.61
September 30, 2024
氷見高校生が挑む、
「リベルテプロジェクト」で地域活性化。
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氷見高校生たちが中心となってスタートした「リベルテプロジェクト」は、氷見市の地域活性化を目指した取り組みです。商店街の活気不足や若者が集まる場所の欠如など、氷見市が抱える課題に挑戦し、自由な発想を活かして解決策を模索しています。プロジェクトの進捗や今後の展望、地域への熱いメッセージを通じて、氷見市に新しい風を吹き込もうとする彼女らの奮闘をプロジェクトメンバーの山下さん(左)・山崎さん(右)にインタビューしました!
学生ならではの自由な発想が地域を変える。
―― プロジェクトのきっかけは何でしたか?
山下さん:昨年の12月に金沢大学の学生さんが主催する氷見の地域活性化について考えるワークショップに参加しました。その活動を通じて、自分たちでも地域のために何かできるんじゃないか?と思いました。そこで、私たち氷見高校の生徒3人が中心となって、今年の1月から本格的にこのプロジェクトを始めたんです。
――「リベルテプロジェクト」の活動内容を教えてください。
山崎さん:私たちは、若者の憩いの場として過ごせるフリースペースを2025年3月のオープンに向けて準備しています。氷見駅の近くにある「ひみりべ。」という施設の2階で、そのスペースを有効活用するプロジェクトです。放課後や休日、夜に電話で話し合いながら計画を進めており、友達も同じ思いで時々サポートしてくれるので、とても心強いです。
――「リベルテプロジェクト」という名前には、どんな思いが込められているのですか?
山崎さん:「リベルテ」っていうのは、フランス語で"自由"という意味なんです。大人にはない視点で、私たちが考える自由な発想を活かして、地域の課題を解決していこうっていう意気込みがあります。それに、リノベーション施設である「ひみりべ。」にちなんで、新しい価値を作り出していきたいという意味も込めています。
当事者だからこそ始めた自主的な校外活動
――ワークショップではどんな課題があがりましたか?
山下さん:課題にあがったのは、人通りが少なく、シャッターが閉まっているお店も多く、商店街に活気がないということですね。そんな課題に直面し、暗い雰囲気の商店街を、少しでも活気づけたいと思いました。また、学生が放課後に遊ぶ場所が少なく、交通手段も限られているので、友達同士で集まりにくいことも課題でした。その点、駅に近い「ひみりべ。」は、すごく集まりやすい場所だと思います。
――学校の域を超えて、なぜ自主的に校外活動を始めたのですか?
山下さん:若者が集まる場所が少ない課題を解決するのは、当事者である自分たちしかいないと思ったことがきっかけです。初めてのことだらけの活動を進めるうえで大変なこともありますが、プロジェクトが実現して、若者が実際に利用してくれる姿を想像することが、私たちの原動力になっています。
――レンタルルームの具体的な利用シーンやコンセプトは?
山崎さん:コンセプトは、若者の憩いの場として、気軽に集まれる空間です。利用シーンとしては、ゲームや映画鑑賞ができたり、推し活をしたり、勉強もできるようなフリースペースを考えています。将来的には、ここを宿泊施設としても使えるようにしたいとも考えています。とにかく、若者が楽しく過ごせる場所を目指してます。
氷見市の若者へ届けたいメッセージと願い。
――プロジェクトの進捗状況を教えてください。
山崎さん:今は、企業を訪問したり、クラウドファンディングで地元の企業から協賛金を集めています。最初は敬語や協賛金のお願いをすることに慣れず、苦労しました。電話だと怪しまれることも多く、直接訪問してコンセプトや協賛金の使い道をしっかり説明することで思いは伝わると実感しました。今では、多くの企業から協賛金をいただき、目標金額まであと少しです。
――プロジェクトの今後の予定は?
山崎さん:来年の3月にフリースペースとしてオープン予定です。まずは内装の工事を終わらせて、家具を搬入し、オープン後は広報活動や運営、それからイベントの企画も進めていこうと思っています。今は、壁が剥がれてて断熱材がむき出しの殺風景の状態ですが、床に座ったり寝転んだり家のようにくつろげる空間を完成イメージとして考えています。
――プロジェクトを通じて、伝えたいメッセージをお願いします!
山下さん:私たちは、プロジェクトを通じて氷見市の良さを再認識しました。ただ、進学や就職を機に氷見を離れていく人も少なくはありません。レンタルルームを憩いの場として機能させることで、氷見に愛着を持ってもらいたいです。また、レンタルルームの利用をきっかけに地元のお店を利用する機会を増やし、商店街の活性化にも貢献していきたいと考えています。
氷見高校「リベルテプロジェクト」
氷見高校の生徒たちが主導する「リベルテプロジェクト」は、地域活性化を目指して活動中。商店街の活気を取り戻し、若者が集まる場所を作るため、氷見駅近くの「ひみりべ。」2階を若者の憩いの場としてリノベーションし、来年3月のオープンを目指す。
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