高岡のまちなかに息づくアートの拠点、
芸文ギャラリーの魅力と可能性。

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芸文ギャラリーは、富山大学の芸術文化学部の生徒やOBが集うアートとクラフトの発信地です。芸術文化学部の卒業生である店長の二上さんが語る、ギャラリーのコンセプトや魅力、そしてアートの世界に触れる楽しさをご紹介します。アートに興味がある方は、この記事を通して芸文ギャラリーがもたらす新しい体験にぜひ触れてみてください。

二上晴君さんの記事はこちら

まちなかのアートを彩るアンテナショップ。

――芸文ギャラリーについて紹介をお願いします。

二上さん：高岡の御旅屋通りに位置するまちなかのギャラリー＆ショップです。ここでは、富山大学の芸術文化学部の生徒やOBの方々による展示を中心に、地元の伝統産業とのコラボレーション展示や、様々なワークショップを開催しています。また、展示のみならずショップでは多様なクラフト作品や小物も販売しております。

――芸術文化部のOBである二上さんは、なぜギャラリーの店長に？

二上さん：芸文ギャラリーは、主に芸文生がアルバイトをしているのですが、僕自身も在学中の頃からここでアルバイトをしていました。そして、前任の店長が代替わりするタイミングも相まって、大学卒業と同時に店長に就任しました。

――元々はアルバイトをしていたんですね！

二上さん：高校生の頃から、このギャラリーには展示内容に関わらずよく遊びに来ていました。大学在学中も、ふらっと立ち寄る感覚で友だちや先輩の展示を見に来ていましたし、友達同士でグループ展を主催したこともあります。そんな場所で、今度は自分が店長として携われることに、とてもやりがいを感じています。

現役作家との刺激的な交流の場。

――ギャラリーにはどんな方たちが訪れますか？

二上さん：ギャラリーの近くには高岡大仏がありますので、観光客の方や、商店街で開催されるイベントのついでに家族連れから高齢者の方までふらっと立ち寄られることが多いですね。もちろん、富山大学の芸文生やOBの方々もよく訪れます。また、全国各地のアートイベントのポスターやDMも展示しているので、定期的にそれを見に来る方もいらっしゃいます。

――中高生の学生も来たりしますか？

二上さん：はい、特に高岡工芸高校のデザイン学科の生徒さんたちがよく来てくれます。在廊中の作家や芸文生たちと交流を深める場にもなっていて、進路の話や作品づくりについて積極的に質問してくれることもありますね。学生にとっては、学校では体験できない非常に刺激的な場所になっていると思います。

――ギャラリーで開催される展示やイベント内容について教えてください。

二上さん：富山大学のOBで活動している作家さんや芸文生、そして大学のゼミやサークル単位のアート展示を開催しています。また、クラフト作品や版画をつくる子ども向けのワークショップも不定期で行っています。ギャラリーのスペースは1日からでも使えるので、学生でも気軽に展示を開催できますよ。

ギャラリーを通してアートの世界に触れるきっかけに。

――過去に開催された展示で特に印象的だったものはありますか？

二上さん：今年の7月に開催された「ZINE展」です。この展示では、芸文生20人とOBのデザイナー5人、合計25人がそれぞれ制作したZINEを展示・販売しました。参加している作家の数が多かったこともあり、今までギャラリーに来たことがない方々も多く訪れてくれました。この展示をきっかけに、他の芸文生たちもギャラリーでの展示に興味を持つようになったのが嬉しかったですね。

――中高生に特におすすめの展示やイベントはありますか？

二上さん：僕自身が高校生のときにギャラリーに来るきっかけとなった「クラフト市場街」です。高岡の街中で毎年秋に開催される展示イベントで、複数の会場で工芸品やアート作品の展示、マルシェ、ワークショップなどが行われます。このイベントを通じて、多様なアートやクラフトの世界に触れるきっかけになると思います。

――学生さんに向けて最後にひとことお願いします！

二上さん：ギャラリーで開催されるイベントや展示を通じて、芸文生やOB、有名作家とのコミュニティが自然と形成され、参加者同士が刺激を受け合う場となっています。今年の9月21日から23日には「クラフト市場街」が開催され、芸文ギャラリーでは芸文生によるクラフト作品の展示販売が行われる予定です。この機会に、アートやデザインに興味のある学生さんにはぜひ足を運んでほしいですね。

イベント概要はこちらよりご確認ください。