vol.55

June 30, 2024

日常に溶け込むアートを。
「AMINA」が織りなすRugの世界観。

  • #ラグ
  • #タフティング
  • #デザイン
  • #フリーランス
  • #RUG
LINE 1
LINE 0

富山県在住のAMINAさんは、現在20歳のラグアーティスト。古着屋さんの一角で販売を開始したことをきっかけに、作品への注目が集まりました。現在は富山県のみならず日本各地に活動拠点を広げており、最近ではラフォーレ原宿にてポップアップイベントも開催。若くして活躍するAMINAさんについて、活動の背景や作品に対する思いなどを語っていただきました。

大学受験をきっかけにラグ制作を。

――現在の活動について、教えてください。

AMINAさん:現在は、ラグの制作と販売をメインに行っています。オンラインショップでの販売に加え、InstagramのDMや知人からの依頼を受けてオーダーメイドのラグを制作することもありますね。ありがたいことに注文は富山県内に限らず、全国各地からいただいています。最近では、様々なギャラリーや店舗でのポップアップ出展もさせていただきました。

――ラグ制作を始めたきっかけは何ですか?

AMINAさん:ラグの制作を始めたのは高校2年生の時です。当時は高校の進学クラスに通っていて、8限まで授業がありました。部活には入らないのが当たり前のクラスで、毎日勉強ばかり。2年生の途中あたりから精神的にストレスが溜まり、引きこもりがちに…。そんな時、大学受験の面接を控えている中で自分の強みになる何かを持ちたいと思い、ラグの制作を始めたんです。

――富山県内でラグアーティストって珍しいですよね!

AMINAさん:元々ものづくりには関心がありましたが、絵画や造形品よりも生活に溶け込むものを作りたいという思いが強かったんです。日常的に使ってもらえるものを作るという点で、ラグはぴったりでした。形も色も自由自在にデザインできることがとても面白そうだと思い、ラグに興味を持ちました。

学生時代から好きだった漫画が作品に影響。

――ラグ制作のノウハウってどのように学びましたか?

AMINAさん:YouTubeや本を見ながら見よう見まねで独学で学びました。当時、日本でラグを制作している人は少なかったので、北欧や韓国などの海外のラグアーティストを参考にしましたね。専門学校で学ぼうと考えたこともあり、織物のマットを作る学校を見学に行ったりもしました。ただ、現在のスタイルを崩したくなかったこともあり、自分のペースで制作することを選びました。

――ラグ制作を始めた当時の周囲の反応は?

AMINAさん:精神的に不安定で家に引きこもりがちだったこともあり、両親は私が何かに挑戦することに対し、快く受け入れてくれました。また、当時アルバイトをしていた映画館「ほとり座」の方々も、私の感覚的な思考を尊重してくれて、ラグ制作を応援してくれました。

>ほとり座の記事はこちらから

ミニシアターで出会う、 映画の魅力。

――学生時代はどんな学生でしたか?

AMINAさん:中学生の頃から大学進学を目指して、勉強ばかりしていましたが、アートや美術には興味がありましたね。藤子・F・不二雄さんの漫画に影響を受けていて、「ドラえもん」のような有名な作品ではなく、1話完結の短編集にハマっていました。彼が描く独特な表情とポップなタッチが好きで、私の作品にもそのインスピレーションがあります。

ラグからもっと幅広く、その先へ。

――これまでの活動で嬉しかったことは何ですか?

AMINAさん:ポップアップ出展した際、私の作品を見るためにたくさんの方がわざわざ足を運んでくれたことです。性別や年齢に関係なく、幅広い層の方々が来てくださったのがとても嬉しかったですね。オンラインショップから購入していただけるのももちろんありがたいですが、対面でお客様とコミュニケーションを取ることで、気持ちが伝わりやすいと実感しました。

――今後の目標やビジョンについて教えてください。

AMINAさん:活動当初は大学に進学する予定でしたが、現在の環境と人間関係が自分自身の成長に大いに役立っていると感じています。ですので、今後もラグアーティストとして活動を続けていきたいです。商業的な側面よりも、アートとしてのラグを扱ってほしいと思っていて、ギャラリーに作品を展示したり、自分の活動の核を確立したいと考えています。今後はラグだけにとらわれず、マルチなクリエイターとして活躍していきたいです。

――将来、アーティストやデザイナーを目指す学生へのアドバイスはありますか?

AMINAさん:私が常に意識しているのは、モノに対して感情をはっきりと持つことです。初めて見るものに対して「かわいい」や「きれい」、「かっこいい」といった感覚や感情を大切にしてほしいと思います。それらの感覚を育てることで、自分自身が形作られていくのだと思います。自分の感性を大事にして、それを表現することがアーティストとしての成長に繋がるはずです。

 AMINAさん

AMINAさん 

富山県出身の20歳。ラグをメインにマスコットやオブジェなど幅広く制作。オンラインショップを通じて、全国各地から注文を受け、ギャラリーや店舗へのポップアップ出展も開催。かわいらしいキャラクターやカラフルな色使いのデザインが特徴で、性別や年齢を問わず多くの人々に支持を受ける。

LINE LINE いいね! LINE 1

Comment

コメントする

名前※未記入の場合「匿名」になります。

コメントありがとうございました。
管理者よる承認後に表示されます。

WAKUMAG.では
取材依頼を募集しています!

活動内容を県内の中高生に知ってもらいたい・身近で
活躍している人を紹介したいなど
WAKUMAG.での発信に興味のある方は下記よりご連絡ください。

QR
Close